思索のかけら

日々の小さな発見と思考の破片を綴る、ひとりの旅。どんな些細なことも、ここでは大切な思索のかけらとなります。

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不審な「+978」からの着信、出ていい?詐欺電話・迷惑電話の対処法

スマホに「+978」で始まる番号からの着信があったら、つい「重要な電話かも」と感じてしまいますよね。 だけど実は、+978という国番号は正式には存在せず、そのような着信は詐欺や迷惑電話の可能性が非常に高いのです。

本記事では、突然届く不審な着信にどう対応すればいいか、背景にある詐欺手口、リアルな被害事例までを、行動ベースでわかりやすく解説します。

「出た瞬間どうすればいい?」という疑問から、「防ぐための日常習慣」まで、今日から使える対策を一緒に見ていきましょう。

突然の+978からの着信…これって出ても大丈夫?

ある日スマホに「+978」から始まる電話番号の着信が…。 見たこともない国番号、しかも数秒で切れたような気がする――こんな経験、あなたにもありませんか? この章では、そんなときにどう対応すべきかをシーン別に解説します。

着信が来た瞬間にすべき行動

まず、結論から言えば+978からの着信は出るべきではありません

その理由は、「+978」が国際電話番号として存在しないコードだからです。

見知らぬ番号から着信があった場合の行動は、以下のように整理できます。

行動 推奨度 理由
電話に出る × 相手に「応答する番号」と認識されるリスクがある
放置する 情報を与えず、被害を防げる
番号をネットで検索 他の人の報告や危険性を確認できる
着信拒否設定をする 今後の被害防止につながる

着信履歴があっても、すぐに何かアクションを起こす必要はありません。まずは冷静に番号を調べることが大切です。

電話に出てしまったときの注意点

うっかり出てしまったとしても、落ち着いて対応すれば大丈夫です。

注意すべきポイントは以下の通りです。

  • すぐに通話を切る:相手の話に乗らず、即終了
  • 発言内容を記録する:音声ガイダンスや会話の要点をメモ
  • 個人情報は一切答えない:名前や住所を聞かれても絶対に教えない

詐欺の可能性がある電話は、「とにかく長く話させる」「不安を煽って反応を引き出す」ことが目的です。

一言も話さず切る、というのが最善策です。

折り返し電話は絶対NGな理由

着信があった番号に折り返してしまう――これは最も危険な行為です。

なぜなら、詐欺グループが設定した高額通話料番号に繋がる可能性があるからです。

折り返した場合に起こること リスク
1分あたり数千円の国際通話料金が発生 通話料詐欺
「この番号は反応する」と認識される 二次詐欺リスト入り
通話時間を延ばすために無音・音楽が流れる 長時間通話で請求額増大

海外からの着信に出るだけでは通話料は発生しませんが、こちらから折り返すと課金対象になります

番号が気になる場合は、ネットで検索するか、消費者センターなど公的機関に確認しましょう

+978って一体どこの国?そもそも実在する番号なの?

+978という電話番号、パッと見は「海外からの連絡かな?」と思うかもしれませんが、実はそれ自体が危険のサイン。 この章では、+978という番号の正体や、なぜ存在しないはずの番号が表示されるのかを徹底解説します。

+978という番号の正体とは

まず大前提として、+978という国番号は、国際電気通信連合(ITU)によって正式に割り当てられていません

つまり、世界中どこの国にも「+978」は属しておらず、存在しない番号です。

主な国際電話の例を表にすると以下の通りです。

国名 国番号
日本 +81
アメリ +1
韓国 +82
アラブ首長国連邦UAE +971

一部のネット記事では「かつてドバイが+978を使っていた」という情報もありますが、現在はすべて+971に統一されており、+978は使用されていません

なぜ存在しない番号が表示されるの?

ここで登場するのが、「番号偽装(スプーフィング)」という技術です。

これは、実際には別の番号からかけているにも関わらず、相手のスマホ画面に偽の番号を表示させる技術のこと。

元々はコールセンターなどで使われていた技術ですが、詐欺グループが悪用することで、あたかも「海外からの正規の着信」に見せかけることができるのです。

どんな仕組みで日本にかかってくるのか?

では、なぜその偽装番号が日本の私たちのスマホに届くのでしょうか?

理由は以下のように整理できます。

要因 説明
規制の隙間 国内番号(050など)への規制が強化され、国際番号を使うケースが増加
テクノロジーの悪用 IP電話VoIP技術を使えば、簡単に番号偽装が可能
心理的効果 見慣れない国番号=重要な用件かも?という不安を煽れる

+978は、技術的に偽装された「あり得ない番号」であり、表示された時点で不正利用が疑われます。

つまり、+978は実在しない「詐欺専用番号」と考えて差し支えないというわけですね。

被害に遭った人も…SNSや相談窓口のリアルな声

「+978なんて自分には関係ない」と思っていませんか? 実は、SNSや公的相談窓口には+978に関する報告が相次いでいます。 この章では、実際に寄せられている体験談や被害事例を紹介しながら、どんなリスクがあるのかを具体的に見ていきましょう。

実際に報告されている番号例と内容

ネット上では、次のような番号が+978として報告されています。

番号 報告された内容
+978-2675-8998 数秒で切れる「ワン切り」だった
+978-1234-5678 出たら自動音声で「料金未納の通知」
+978-3887-9426-48 折り返したら「番号が存在しない」とのアナウンス

共通しているのは「出ても何も話さない or 自動音声」「折り返しても繋がらない」ことです。

SNS掲示板での口コミまとめ

X(旧Twitter)やInstagramYahoo!知恵袋などでも、+978に関する声が数多く投稿されています。

  • 「+978から連続でワン切りされたけど、これ詐欺?」
  • 「調べたらどこの国かも分からない…怖い」
  • TikTokで“+978は詐欺”って見てなかったら出てたかも」
  • 「仕事用スマホにも来て焦った。みんな気をつけて」

SNSの拡散力によって、注意喚起が広まっているのは良い傾向ですね。

警察・消費者センターに寄せられた相談とは

2025年に入ってからも、+978に関する相談は各地の窓口に多数寄せられています。

一部の相談内容を紹介します。

相談内容 発生場所 対応
高齢者が「税金滞納」と騙されATMへ向かった 埼玉県 家族が気づき、警察が介入
企業の複数社員に同じ+978番号から着信 東京都内のIT企業 社内で注意喚起を実施し被害なし
学生が動画投稿中に番号を公開してしまった 大阪府 その後詐欺着信が増加し、キャリアに相談

「誰でも被害に遭う可能性がある」という現実が、こうした事例から浮き彫りになります。

早めの共有と相談が、二次被害の防止につながることを意識しておきましょう。

こうすれば安心!迷惑電話を防ぐ5つの対策

+978のような国際番号詐欺を防ぐには、日頃のちょっとした対策がカギになります。 この章では、誰でもすぐにできる5つの予防策を具体的にご紹介します。

スマホでできる簡単ブロック設定(iPhone/Android

最初にすべきは、スマートフォンの設定で「+978」からの着信を拒否することです。

機種 設定手順
iPhone 電話アプリ → 着信履歴の「i」→ 「この発信者を着信拒否」
または 設定 → 電話 → 「不明な発信者を消音」
Android 電話アプリ → 該当番号を長押し → 「ブロック」または「迷惑電話に追加」
一部端末では「国際電話を一括拒否」も可能

スマホ単体でも、しっかり設定すればかなりの防御力が得られます

② おすすめの迷惑電話対策アプリ

アプリを使えば、電話が鳴る前に「これは危険な番号です」と教えてくれます。 無料で使えるものでも十分に効果があります。

アプリ名 特徴
Whoscall 世界中の番号を照合。詐欺・スパムに強い
迷惑電話チェッカー 国内の口コミデータで警告
Call Control AIによるスパム分析、ホワイトリスト対応も
トビラフォン 特殊詐欺に特化。警察や官庁と連携

アプリと端末のブロック機能を併用することで、さらに防御力がアップします。

③ 家族でできる「防犯共有」のすすめ

自分だけでなく、家族にも詐欺電話対策を伝えておきましょう。

  • 高齢の親:迷惑電話アプリの設定を一緒にする
  • 子ども:知らない番号からの着信には出ないよう指導
  • 家族LINE:不審な着信があれば共有しておく

家庭内での「情報の見える化」が被害防止の第一歩です。

④ キャリアの提供する迷惑電話ブロックサービス

大手キャリアでも、迷惑電話対策機能を提供しています。

キャリア サービス名 内容
ドコモ 迷惑電話ストップサービス 危険番号を自動でブロック。無料
au 迷惑メッセージ・電話ブロック 月額使用料あり。高度なフィルタ機能
ソフトバンク 迷惑電話ブロック 公式アプリ経由でブロック・警告が可能

使っていない場合は、キャリアのサポート窓口で簡単に設定できます。

⑤ 国際電話に対する心構え5カ条

最後に、国際電話詐欺に共通する「心構え」をまとめます。

  • 知らない番号には出ない
  • 折り返しはしない
  • 慌てず冷静に対応する
  • 不審な内容は家族に共有する
  • 公式情報を優先して確認する

この5カ条を意識するだけで、詐欺に引っかかる確率はぐっと減ります

知らないと損する!国際電話詐欺の新たな傾向と背景

ここまで+978の実態や対策を見てきましたが、そもそもなぜ今このような国際電話詐欺が増えているのでしょうか? この章では、その背景にある社会的・技術的な変化を掘り下げていきます。

なぜ今「国際番号詐欺」が増えているのか?

近年、国際電話を利用した詐欺が急増しています。その背景には、国内の電話番号に対する規制強化があります。

主な規制内容 詐欺手口の変化
2023年以前 050番号などIP電話の取得が容易 振り込め詐欺ワン切り詐欺が主流
2024年 IP電話取得時に本人確認を義務化 050番号が使えなくなり、国際番号にシフト
2025年 警察庁が国際詐欺対策を強化中 番号偽装など巧妙化が進行中

国内番号が使えないなら、海外の「架空番号」に逃げる――これが詐欺グループの今の常套手段です。

番号偽装(スプーフィング)の技術とは

番号偽装(スプーフィング)とは、相手の電話画面に「別の番号を表示させる」技術です。

本来はコールセンター業務などで使われる合法的な技術でしたが、今では不正利用されるケースが多くなっています

番号偽装が広がる背景には、次のような要因があります。

  • IP電話VoIP(インターネット経由の音声通話)の普及
  • 番号偽装ツールのオンライン販売
  • 検知が難しく、国際規制の枠外になりやすい

つまり、番号が「+978」でも「+800」でも、見えている情報が信用できない時代になってきているのです。

被害者の属性と詐欺のターゲット傾向

従来、電話詐欺のターゲットは「高齢者」が中心でしたが、最近では以下のように幅広い世代が狙われています。

属性 よくある被害例
高齢者 「税金未納」「年金の還付」などの自動音声に騙されATMへ
若年層 SNS経由で番号公開 → 詐欺着信増加 → 高額通話料請求
会社員 業務用スマホに詐欺着信 → 折り返し → 情報漏洩リスク

「国際電話詐欺は高齢者だけの問題」ではなく、今や誰でも被害に遭う可能性があるということを認識する必要があります。

その上で、正しい知識と具体的な対策を持つことが、最大の防御となります。